猛毒「六価クロム」の槽にネコが落ちた!ずさんな会社の管理体制

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ご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、『猛毒「六価クロム」の槽にネコが落ちた!ずさんな会社の管理体制』について考察していきます。

広島県福山市にあるメッキ工場で、有害物質である「六価クロム」が入った槽にネコが落ち、その後逃走し騒動となっています。

ネコの行方は未だ不明で、近隣の住民は不安に感じています。

体に六価クロムを浴びたネコの安否も気がかりですが、、異常がみられるネコに触れるなどしないように注意が呼びかけられています。

今回は、六価クロムの危険性や過去に発生した事件について調査します。

それでは、ご一緒に『猛毒「六価クロム」の槽にネコが落ちた!ずさんな会社の管理体制』について見ていきましょう!

ぜひ、最後までご覧ください。

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目次

ネコが六価クロム満載のタンクに落下

ネコの足跡が残す痕跡

3月11日の朝、広島県福山市にある「野村鍍金福山工場」というメッキ工場に出勤した従業員が、六価クロムが入った槽から続く黄色い足跡を見つけました。

工場の監視カメラの映像を確認したところ、10日の夜9時半頃に、ネコが工場の外へ走り去る様子が確認されました。

ネコが駆け抜けた道には、その足跡が残されていました。

六価クロムの危険性

六価クロムは、メッキ加工に利用される化学物質ですが、アスベストと同様に、発がん性があることで知られています。

六価クロムは非常に毒性が強く、わずか0.5~1グラムで人の命を奪う可能性があります。

この物質を吸い込むと、手足や顔に発疹や炎症を引き起こすことがあり、鼻や喉への炎症のリスクも高まります。

さらに、六価クロムに触れた手で目をこすると、失明する恐れもあるとされています。

この事態を受けて、福山市は異常を示すネコを見かけた場合には、絶対に触れずに市役所や警察に連絡するよう市民に強く呼びかけています。

追伸:240430

六価クロムのタンクに落ちたと思われる猫が、本日、死亡した状態で発見されました。

ネコについての専門家の話

ネコの行動範囲は?

イヌほど広くはないので、そのネコ本来の寝床からそんなにずれた所には行かない。
最高に遠くても1キロ以内。
六価クロムは黄色から赤褐色のため、ネコもその色をしている可能性があります。
強酸性のため皮膚や粘膜を炎症させる恐れがあり、福山市は絶対に触らず、警察に連絡するよう呼び掛けています。

ネコを見つけた場合、どうすればいいのでしょうか…。

具合の悪そうなネコや、目をつむりがちなネコを見掛けたら通報。
人間に有害なものは大抵ネコにも有害。
基本的には同じ哺乳類。
似たような症状がみられると思う。

引用元:テレビ朝日

工場長が語る内部事情

ネコが落ちた状況は?

六価クロムの槽はシートでふたをしてあります。
そのシートの上にネコが乗ったところ、槽のなかに落ちたものと考えています。
六価クロムは約50度ほどの温度なので、ネコが暖を取るためにその上に乗ってしまったのかもしれません

以前にも同様のことは?

これまでにはありません

今後の対策は?

工場にネコが入り込んだ箇所は、足跡があったので特定できており、その隙間を埋める対策は取っています。
それ以外にも入り込む可能性がある場所はないかと、点検を進めている段階です。
 昨日からおしかりの電話などを十数件ほどいただいております。
こちらとしては、真摯に受けとめて、今後、このようなことがないよう、しっかりと対策をしていきます

引用元:ライブドアニュース

事故に対するSNSでの声

SNSでは、ネコの心配をするかたが多く見受けられ、会社の管理体制に怒りを思える方もいます。

  • そんな危険な漕のフタはどうなっていた?危険物なのに、落ちた猫も可哀想に
  • 人間の心配は当然だけど、猫ちゃんの心配もして欲しい.. 猫ちゃんは大丈夫なのかな
  • 六価クロムがあるのに、猫が入る隙があったという事だ。危機管理の甘さが露呈した。
  • なんで猫が侵入出来るような管理してんの?ちゃんと管理せえや。
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六価クロム関連の過去の事例

日本化学工業の六価クロム汚染事件

1973年、東京都が日本化学工業株式会社から購入した江東区大島9丁目の地下鉄用地および市街地再開発用地で、大量のクロム鉱塵の埋め立てが発覚しました。

この問題は、昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて、同社の小松川工場で発生した六価クロム鉱塵の大量排出が原因です。

1971年の調査で、日本化学工業小松川工場の従業員461人中62人に鼻中隔の穿孔が見つかりました。

しかも、それ以前から従業員は健康被害に悩まされており、肺がんなどで50人以上が亡くなっていました。

1973年に問題が明るみに出るまでに、約52万トンのクロム鉱塵が小松川工場から江東区の広い範囲に投棄されていました。

投棄された土地は植物が育たず、虫も住まない荒れ地と化し、周辺に住む子供たちの間で皮膚炎が異常に多発していました。

日本化学工業の小松川工場跡地の現状

日本化学工業の小松川工場は1972年に廃業しており、現在は都立大島小松川公園になっています。

東京都と江戸川区は協力して鉱塵の処理を行い、2000年5月にその作業が完了したと発表しました。

危険な物質は無害化され、埋め立てられた後、土で覆われました。その結果、小松川1丁目から大島9丁目にかけての広範囲に渡って、大島小松川公園として整備されました。

しかし、2014年12月には、大島小松川公園の下を通る区道で、発がん性物質である六価クロムを含む地下水が路面に漏れ出ているとの報道がありました。

東京農工大学の渡辺泉准教授(環境毒性学)が関わる調査で行われた簡易検査によると、現場で採取された水中の六価クロム濃度は50ppmを超えており、これは環境基準の1000倍にも相当するとのことです。

この問題を受けて、区と都は共同で除染作業を行い、雨水枡(ます)の周辺には柵が設置されたと報じられました。

六価クロム事故から得られる教訓

六価クロムが引き起こしたこの緊急事態は、私たちに多くのことを教えてくれました。

このブログを通じて、ネコが陥った危機と、それに対する我々の責任、さらには企業の安全管理の不備に光を当てることができました。

専門家の洞察から学んだ知識、工場長の率直な話、そしてSNSでの様々な声を通して、この問題が私たちの生活と密接に関わっていることを理解することができます。

日本化学工業での過去の事件から、小松川工場跡地における今日の状況に至るまで、歴史は繰り返されてはなりません。

それぞれの事件から教訓を引き出し、将来に向けての警告として共有する必要があります。

今回は、『猛毒「六価クロム」の槽にネコが落ちた!ずさんな会社の管理体制』について考察しました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました

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