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今回は、『小林製薬の「紅麹」問題でどん兵衛やちゅーるにも影響!情報非公開で混乱』について考察していきます。
小林製薬の「紅麹」を摂取後に体調をくずし、106人も入院したことがわかりました。
小林製薬では現在、対象商品の自主回収を行っています。
この記事では、小林製薬の「紅麹」と「紅麹」を使用した他社の商品の対応。
また、「紅麹」の外国の対応や原因について、ご紹介します。
それでは、ご一緒に『小林製薬の「紅麹」問題でどん兵衛やちゅーるにも影響!情報非公開で混乱』について見ていきましょう!
ぜひ、最後までご覧ください。
小林製薬の「紅麹」問題とは
小林製薬の「紅麹」について
小林製薬は、紅麹を使用した特定の商品を摂取したことによる腎疾患などの症状が現れたとの報告があり、同社は5つの商品の自主回収を3月22日に発表しました。
現時点では、商品と腎疾患等の間に関連性があるかどうかは確定していません。
3月25日までに、健康被害が33件報告され、その中には一時的に人工透析が必要となった方も含まれています。
また、紅麹原料は、52社の飲食品メーカーに供給されていたことが判明しました。
小林製薬では、この52社の飲食品メーカーには直接連絡を行いましたが、一般にはメーカー名などの情報を公表していません。
メーカー名などの情報が非公開ということもあり、消費者の不安を拡大させています。
該当メーカーでは商品の自主回収が相次いで発表されており、被害の規模は今後さらに広がる可能性があります。
小林製薬の自主回収品
- 紅麹コレステヘルプ45錠
- 紅麹コレステヘルプ90錠
- 紅麹コレステヘルプ60錠
- ナイシヘルプ+コレステロール
- ナットウキナーゼ さらさら粒GOLD
※2024年3月26日現在
他メーカーの自主回収品
メーカー名 | 商品名 |
甘強酒造 | 紅麹梅酒 |
宝酒造 | 松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM<ROSE> |
ZERO PLUS | 悪玉コレステロールを下げるのに役立つ濃厚チーズせんべい |
豆福 | 「豆だくさん」「えびしおアーモンド」など13商品 |
紀文食品 | 「国産いか使用いか塩辛」など2商品 |
大塚食品 | あわ 紅豆腐 |
竹屋 | タケヤみそ『塩ひかえめ紅麹仕立て』 |
※3月25日夕方時点の情報です
新しい情報は、下記で確認してください。
摂取して死亡した可能性も
小林製薬は、健康に対する危険性から紅麹(こうじ)原料を使った特定の商品を自主回収すると決定しました。
その中には、消費者が摂取して死亡した可能性がある商品も含まれています。
死亡した方は腎疾患で亡くなったとされ、生前に自主回収対象商品「紅麹コレステヘルプ」を使用していたことが遺族からの情報により明らかになりました。
小林製薬は事実関連と因果関係を調査しています。
小林製薬の発表によれば、2021年4月から2024年2月までの間に連続して商品を摂取していたと思われる1人が死亡した可能性があります。
この商品は自主回収の対象となり、その製造番号も含まれていました。
製品の摂取と死亡の因果関係を調査しています。
同社は遺族との面談を26日に予定しており、詳しい病名などを確認する予定です。
※追記24.03.29
3月29日時点で、関連が疑われる死者は、5名と発表されました。
小林製薬の「紅麹」でどん兵衛やちゅーるにも影響
「紅麹」を使用した商品を扱う企業には問い合わせが相次いでいます。
いなばペットフード
いなばペットフード”社が製造する、まぐろ、かつお、鶏ささみなどをペースト状に加工したスティック状の袋入り猫用「CIAO ちゅ~る」や犬用「Wan ちゅ~る」では一部商品を除いて、「紅麹色素」が使用されています。
同社によれば、使用している紅麹色素は「小林製薬」の健康食品に使われているものではなく、他の複数の企業から提供されています。
同社の担当者は、「これまで紅麹色素の安全性に問題が発生したことはありません。
しかし、念のために、供給元に『紅麹』と『紅麹色素』の違いや安全性を確認しています」と述べています。
しいの食品
まぐろやかつおなどの塩辛に「紅麹色素」を使用している「しいの食品」は、ホームページを通じて次のように公表しています。
「弊社において製品に使用しています『紅麹色素』(ヤヱガキ発行技研社製)は、小林製薬社製『紅麹』とは一切関係ありませんので、ご報告させて頂きます」
同社の広報担当者によれば、消費者から食品の安全性に関する問い合わせが増えているとのこと。
そのため、「私どもの商品ではこれまでのところ紅麹に関する問題は報告されておらず、今後もトラブルがないよう対応を徹底してまいります」と述べています。
日清食品
「どん兵衛」と並んで人気商品の「赤いきつね」の成分表示欄にも「ベニコウジ色素」の記載があります。
日清食品からは、「どん兵衛を含む弊社の商品に、健康被害が生じている小林製薬の紅麹原料は一切使用していません」とのコメントが出されています。
さらに、「赤いきつね」の製造元である東洋水産からも、「小林製薬様とは、直接の取引はございません」との回答があり、商品詳細については現在調査中とのことです。
小林製薬の「紅麹」問題で情報提供の遅れ
今年1月の時点で、小林製薬には健康被害が疑われる報告がありました。
3月22日に同社は自主回収を決定し発表しましたが、最初の報告から2ヶ月以上も経過しています。
武見厚生労働大臣は
小林製薬が原因究明にあたって、さまざまな調査を行っている間に行政に対して情報提供などを行わなかったことについては、ちょっとこれは遺憾であるというふうに言わざるを得ません
と述べています。
小林製薬の「紅麹」で健康被害の原因を究明
厚生労働省は、
大阪市の保健所で行われている調査の報告を待っている状況のため、紅麹の何が原因なのかまだ分かっていない。
一般的に健康食品について健康被害が報告された場合には、所管する保健所から報告が上がってきて、その内容を専門家らの審議会で検討することになる。
できる限り速やかな対応をしていきたい。
と述べています。
「紅麹」の海外の反応
紅麹成分を含むサプリメントによる健康被害は、2014年頃に欧州でも確認されていました。
食品安全委員会によれば、紅麹はLDLコレステロール値を下げる効果を持つ一方で、「シトリニン」というカビの毒素を生じる可能性があり、これは腎臓の機能に影響を及ぼす可能性があります。
フランスでは、紅麹成分が含まれたサプリメント摂取と筋肉や肝臓の障害との関連が疑われる事例がいくつか報告されています。
フランスの当局は、妊婦や子供、70歳以上の高齢者に対して、サプリメントの摂取を控えるか、摂取する際は医師に相談するように警告しています。
また、EUもシトリニンの基準値を設定するなどの対策を講じています。
しかし、小林製薬が使用している紅麹菌株は、元々シトリニンを生成しない種類を選んでおり、問題が発覚した後の検査でもシトリニンは検出されていません。
食品安全委員会の担当者は「欧州の事例でも健康被害の原因が明らかになっておらず、今回も原因の究明が望まれています」と述べています。
さらに、スイスでは紅麹を成分とする製品の販売が食品や薬品として認められておらず、違法とされています。
小林製薬の「紅麹」問題のまとめ
紅麹とは、蒸した米に紅麹菌を加えて発酵させた米麹のことを指します。
特に、沖縄の伝統的な食品である「豆腐よう」の製造に使用されることで知られており、その鮮やかな紅色が特徴的です。
また、中国や台湾などでは薬膳や漢方薬としても使用されています。
今回の健康被害については、小林製薬が製造している「紅麹」に関するもので、その他の商品には、関係のないものです。
対象の商品を口にしていなければ、あまり過敏にならず、普段通り冷静に対応していけばよいと思います。
今回は、『小林製薬の「紅麹」問題でどん兵衛やちゅーるにも影響!情報非公開で混乱』について考察しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。